眼瞼下垂、内反症手術

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とは 眼瞼下垂とは、瞼が上がりにくく、目を開きにくい状態を指します。視野の上方が狭くなったり、まぶたが重たい、目が開けにくいといった症状を伴います。また、目を無理に開こうと無意識に力が入る機会が多くなることで、頭痛・肩こりなどの原因になります。
当院では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。瞼が上がりやすく・目を開きやすくなることから、機能・見た目の改善が可能です。
なお、眼瞼下垂手術には、健康保険が適用されます。

症状

  • まぶたが上がりにくい
  • 目が開きにくい
  • まぶたで黒目がかくれてしまう
  • 視野の上方が狭くなる(運転中の信号が見えづらくなった等)
  • 目や顔の印象の変化
  • おでこや眉間の皺が深くなった
  • 頭痛、肩こりがひどくなった

原因

眼瞼挙筋と呼ばれる筋肉が縮むことで瞼板と呼ばれるまぶたの軟骨が持ち上げられて、目が開きます。眼瞼下垂の主な原因は、加齢により眼瞼挙筋と瞼板が離れてしまうことで、眼瞼挙筋の力が瞼板に伝わらなくなることです。
その他、目をこする癖、コンタクトレンズの長期使用なども発症のしやすさに影響していると言われています。

眼瞼下垂手術

眼瞼下垂は、眼瞼挙筋と瞼板が離れていることが主な原因です。
そのため手術では、局所麻酔の上、眼瞼挙筋を元の位置に戻して瞼板と固定します。まぶたの皮膚に切開を加え、眼瞼挙筋と瞼板を縫合した上で、皮膚を縫合します。必要に応じて、余ったまぶたの皮膚も切除します。
片眼で約45分、両眼で約90分の手術です。
適応となる方は限られますが、皮膚を切らずにまぶたの裏側から手術が可能な場合もあります。
当院では、主に加齢性の眼瞼下垂に対して保険診療にて日帰り手術を行っております。美容を目的とした自費診療での手術は行っておりません。
また、先天性眼瞼下垂の場合は、専門の施設にご紹介いたします。

下眼瞼内反症とは

下眼瞼内反症とは まつ毛は通常、眼球に接触することはありません。
下眼瞼内反症とは下眼瞼が内側に回転することで、まつ毛が眼球に触れ、角膜が傷つく状態です。

症状

  • 目の充血、痛み
  • ゴロゴロした違和感
  • 涙目
  • 視力低下

原因

下眼瞼内反症では、下のまぶたが内側に回転しています。本来、下眼瞼牽引筋腱膜や眼瞼下制筋と呼ばれる靭帯が、瞼板と呼ばれるまぶたの軟骨を下に引っ張ることで、まぶたが内側に回転することを防いでいます。
眼瞼内反症の主な原因は、加齢により靭帯と瞼板が離れてしまうことです。

眼瞼内反症手術

瞼の状態、症状に応じて、以下のような術式を使い分けます。
所要時間は30分程度で、日帰り手術として受けていただけます。

埋没法

医療用の糸を瞼の中に縫い込むことで、まつ毛の根元の角度を変え、先端を皮膚側へと向かせる手術です。
皮膚の切開を最小限に抑えられることが利点ですが、根本的な原因を直している訳ではないため、元に戻りやすいのが欠点です。

眼瞼下制筋前転法

離れてしまった靭帯と瞼板を縫合することで、まぶたの位置を矯正します。重症度によっては、余った皮膚を切除したり、目尻の伸びた靭帯を短縮する処置を追加する場合があります。

当院で行う
眼瞼下垂・内反症の手術

当院で行う眼瞼下垂・内反症の手術

出血が少ない手術

切開と止血を同時に行える炭酸ガスレーザーや電気メスを使用いたしますので、通常のメスで切開をする場合よりも出血量が抑えられます。術中も丁寧な止血を心がけています。

痛みの少ない手術

手術では、点眼麻酔に加えて、まぶたへの注射麻酔を行います。当院では、極細の注射針を使用したり、お声がけをしてリラックスしていただくことで、痛みを最小限に抑えられるようにいたします。

よくあるご質問

手術後、まぶたは
腫れますか?
血は出ますか?

手術後、まぶたには腫れと内出血が起こります。
術後1〜2週間は大きく腫れ、その後、3〜4ヶ月かけて、次第に腫れは治っていきます。
内出血は術後1〜2日が最大となり、その後、2〜3週間かけて次第に吸収されていきます。

手術後、気を付ける
ことはありますか?

運動、飲酒、熱いお風呂、長風呂、サウナなど血流が良くなる行為によって、術後の腫れや内出血は悪化します。
入浴、洗顔は翌日から可能ですが、傷口に力が加わらないように、丁寧に行なってください。

眼瞼下垂・眼瞼内反症の手術は痛いですか?

局所麻酔を十分に行うようにしているため、手術中の痛みはそれほどありません。ただ、はじめにまぶたへ麻酔の注射を行う際には、多少の痛みがあります。当院では、極細の注射針を使用することで、できる限り痛みを抑えられるよう努めています。
術後の痛みについては、痛み止めを処方いたしますので、ご安心ください。