翼状片とは
白目の表面を覆う膜のことを「結膜」と呼びます。この結膜が、角膜(黒目)の縁から中心へ向かって、三角形に伸びてくる病気が、「翼状片」です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、良性の疾患です。多くは見た目の問題に留まりますが、充血や異物感が生じることがあります。また、進行して角膜が歪み、乱視や視力低下を引き起こすこともあります。
当院では、翼状片に対する日帰り手術を行っています。
手術が必要な翼状片と、
そのタイミングは?
翼状片の治療は、主に点眼治療と手術です。充血や異物感などの症状が気になる場合には、点眼治療を行いながら、経過観察をします。
乱視の悪化や視力の低下などの症状が現れてきた場合や、見た目が気になる場合には手術を検討します。
翼状片手術のやり方
翼状片手術では、大きくなった結膜組織を切除します。
具体的には、角膜に入り込んだ結膜組織を剥がした上で、結膜の下にある組織と一緒に切除した後に、結膜を縫合します。
よくあるご質問
翼状片は自然治癒
しますか?
翼状片は、放置して自然に治るということはありません。
また点眼治療も充血などの症状を抑えるものであり、見た目の問題は改善しません。見た目の問題を含めて改善するためには、手術が必要になります。
翼状片は再発するの
ですか?
翼状片は、手術で取っても再発することがあります。特に、若い方は再発率が高くなります。
当院では、ご年齢や翼状片組織の活動性などを総合的に判断して手術時期を検討しています。
再発する難治性翼状片の場合は特殊な治療が必要になる場合がありますので、必要に応じて専門の病院へご紹介いたします。
翼状片の手術を受けるのに適当な年齢は
ありますか?
翼状片の手術を受けるのに最適な年齢はありませんが、若い方は再発率が高くなります。
一般的に、70歳を過ぎると再発率は低くなることから、病状が許すようであれば、70歳まで待ってから手術をするのが望ましいと思われます。
翼状片を予防する方法はありますか?
翼状片のはっきりとした原因は分かっていませんが、日常的に目に紫外線を浴びている人の方がリスクは高くなると言われています。
そのため、帽子やサングラスで紫外線対策を行うことが、翼状片の予防に有効と考えられます。
翼状片を放置していても大丈夫でしょうか?
翼状片は、経過観察に留めることも少なくありませんが、決して「放置していい病気」ではありません。特に治療を行わない場合も、定期的に眼科を受診しましょう。
進行し、乱視や視力低下を引き起こすこともあります。定期的に眼科を受診し、医師と手術開始のタイミングを話し合っておくことが大切になります。